クラスメイト「まりちゃん(仮名)」の魔法

クラスメイト「まりちゃん(仮名)」の魔法
クラスメイト「まりちゃん(仮名)」の魔法

サカダチです。

夏休みも終わりやっと学校が始まりました。
コロナ禍で分散登校や時短授業などの規制がかかっているけど、サニオはとても楽しそう。
友達とも久しぶりに会えて、家に帰ってきては嬉しそうに学校での出来事を話してくれます。
で、思い出した。
「まりちゃん(仮名)」

今回は女子力高め「まりちゃん(仮名)」の話を少し。

まりちゃん(仮名)はとてもかわいい女の子。
幼稚園の頃からいっしょなので僕もよくよく知っています。
スッとした目鼻立ちでかわいいけどキレイ。
身長も高くスラッとしていて見栄えがいい。
アイドルのような女優さんのような小さいながらもなんとも言えない雰囲気を醸し出す女の子。

周りの大人たちにはきっとチヤホヤされているはず。
「カワイイねぇ」とか「キレイねぇ」とか「ベッピンさんだねぇ」とか。
だから、まりちゃん(仮名)も自分がどういう存在なのかを知っていると思う。

まりちゃん(仮名)はよく泣くらしい。
発表でうまく答えられないとき、絵が上手く描けないとき、かけっこで遅いとき。
まりちゃん(仮名)はよく駄々をこねるらしい。
道徳の話し合いのとき、欲しいものがあるとき、好きな果物をお代わりしたいとき。

そんなまりちゃん(仮名)の真似をサニオは家でよくしてくれる。
身体をくねくねさせながら「ぴえん(泣)」ってな感じで。

あっ、これ大人に向けての対応だなぁと。
先生は「どうしたの?」ってなるよな…。
先生は「よしよし」ってなるよな…。
先生は「泣かしたの誰?謝りなさい!」ってなるよな…。

大人はみんなまりちゃん(仮名)に優しくて味方をする。
まりちゃん(仮名)は大人をよく知っている。
こうすればうまく切り抜けられることをきっと知っている。
小さいながら…。

ただ、子どもたちにはクラスメイトのひとりに過ぎないわけで。
男子なら「めんどくさいやつ」で、女子なら「ぶりっ子(死語)」で。
子どもたちには、まりちゃん(仮名)の魔法は効かない。
サニオにも。

「今日ね、まりちゃん(仮名)ね、また泣いたんだよ!」
くねくね、ぴえん(泣)と、おどけて真似をされて。

子どもには効かない魔法を駆使して戦っている世渡り上手なまりちゃん(仮名)。
どうか周りの友達の反感を買わないように大きくなって。

うまくいけばきっと君の勝ちだよ…。

兆しのサカダチ

今回の兆し

子どもは「子どもらしい」が子どもらしい。