サニー千葉にやどった荒くれ「大友勝利」がかっこいい!
サカダチです。
俳優の千葉真一さんが残念ながらお亡くなりになりました。
強烈にそして鮮明に頭の片隅に残る僕の中の千葉さんは…。
「仁義なき戦い -広島死闘篇-」の大友勝利で。
今回は千葉真一さんが演じた大友勝利の話を少し。
「仁義なき戦い」は5部作製作されており、基本的にはヤクザの組織論が描かれ、菅原文太さんが演じる広能昌三を軸に話が進みます。
その中でちょっと違ったテイストで番外編とも言うべき位置付けなのが「広島死闘篇」です。
「広島死闘篇」の主人公は北大路欣也さん演じる山中正治なんですが、その山中よりも印象に残ってしまうのが千葉真一さん演じる大友勝利です。
山中が「静」大友が「動」。
この対比構造が観ていて最高に気持ちいいです。
勝利はなんにでも噛み付く、最強・最狂・最悪の男。
歯止めが効かない破壊衝動が、変な意味で心くすぐるんです。
あんな感じに開放できたら気持ちいいだろうなぁって。
最初の登場シーンから度肝を抜かれます。
竹竿持ったサングラスの腹巻男はどう観てもやばい。
その持った竹竿を包丁でぶった切って突き立てられて喧嘩売られた日にゃ、もう。
ゴロマキ引き連れて山中を袋叩きにして。
蹴って蹴って蹴りまくる。
竹竿で叩いて叩いて、割れるまで叩きまくる。
絶対にコイツはやばいヤツだと刷り込まれます。
大友組の事務所で勝利が啖呵を切るシーンが一番のオススメ!
「あれらオメコの汁で飯喰うとるんで」
「わしらうまいもん食うてよ、マブいスケ抱くために生まれてきてるんじゃないの」
「センズリかいて仁義で首くくっとれ云うんか!」
これは男にしか吐けない啖呵です!
「オメコ」「マブいスケ」「センズリ」をチョイスするセンス。
そしてその顔。
黒光りしてじっとりと汗でテカっていて。
これぞまさに男気満載!
今持て囃されている色白細マッチョではまずこの啖呵は切れまい。
絶対にじっとりした汗なんか似合うまい。
ある意味「狂気」が詰まったこのシーンが大好き!
でも。
殴り込みの最中に拳銃落として「ハジキ、ハジキ」ってとことか。
山中に襲撃された時の怯えたとことか。
そういうかっこ悪いところも勝利らしくて好き。
とにかく本能のままに暴れて、本能のままにかっこよくてかっこ悪いこのキャラクターが憎めない。
憎めないのだからもう大好きになるしかないワケで。
きっと演技かもしれないけど千葉さんの本性が出ているかも…。
心なしか演じている千葉真一さんも楽しそうにも見える。
しかしながらテレビで見る千葉さんはすごくジェントルマン。
でも木刀渡したら勝利になるぞ!とか考えると変なワクワク感が。
でも、もう千葉さんはいない。
仁義なき戦い 広島死闘篇
東映実録ヤクザ映画「仁義なき戦い」シリーズの第二弾。敵対する博徒の村岡組とテキ屋の大友連合会。博奕のトラブルから刑務所に入った山中は仮出所早々大友連合会の大友勝利に袋叩きに遭う。それがもとで山中はライバル組織の村岡組の組員となり抗争の渦に身を投じていく。
今回の兆し
俺の心はササラモサラさ!