相対する「山中正治」の純粋ゆえの暴力が悲しすぎる!

相対する「山中正治」の純粋ゆえの暴力が悲しすぎる!
相対する「山中正治」の純粋ゆえの暴力が悲しすぎる!

サカダチです。

前回で記事で千葉真一さんの追悼記事として「仁義なき戦い-広島死闘篇-」の大友勝利について書きました。
残念ながら、もう完全に火が着いちゃいましたね!
冷めぬうちに第二弾です。

今回は北大路欣也さんが演じた山中正治の話を少し。


先に千葉真一さん演じる大友勝利のことを書きましたが、「広島死闘篇」の主人公はもちろん北大路欣也さん演じる山中正治です。
勝利は暴れ散らす最狂の男ですが、山中は静かに荒ぶる、こちらも最狂の男。
純真で純情で純愛で、だからこそ狂わされていくのが、なんともまた…。

賭場で傷害事件を起こし服役。
そこでも騒動を起こし懲罰房へ。
「ぶち殺しちゃる、ぶち殺してくれちゃるんど!」
大きな力に勝てない負け犬の遠吠えが、ギラギラしててかっこいい。

無銭飲食で千葉さん演じる大友勝利に因縁つけらたときの乱闘シーン。
「おどれらの顔はよう覚えちょるけん、わしを生かしといたら、おどれ等あとで1匹ずつぶち殺してくれちゃるんど!」
ここでも負け犬の遠吠え吐きまくり!
これもギラギラギラギラかっこいい!

この「負け」から山中が這い上がっていくというサクセスストーリーが広島死闘篇の本筋。
腰を落とし、息を整えながら、初めての「殺人」をし、はしゃぎながら走り去る山中がなんだか可愛いい。
でも上の意で辺り構わず人を殺しまくり、感傷のなく人を殺せる殺人マシーンになっていき…。
利用され、利用され、最終的には「自死」。
最後の最後のナレーションも悲しすぎ。

山中の「純粋ゆえの暴力」は仁義なき戦いの中ではかなり異端です。
でも、このギラギラした純粋さもまたかっこいいんですよねぇ〜。

男の二面性が溢れる「仁義なき戦い -広島死闘篇-」
最高に熱い男たちの群像劇です!
是非ご視聴ください!

日本映画の最高傑作だと勝手ながら思っています。

仁義なき戦い 広島死闘篇

東映実録ヤクザ映画「仁義なき戦い」シリーズの第二弾。敵対する博徒の村岡組とテキ屋の大友連合会。博奕のトラブルから刑務所に入った山中は仮出所早々大友連合会の大友勝利に袋叩きに遭う。それがもとで山中はライバル組織の村岡組の組員となり抗争の渦に身を投じていく。

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兆しのサカダチ

今回の兆し

ワシも格好つけにゃ、ならんですけん…。(by山中正治)