「閃光のハサウェイ」で魅せるMS市街地戦の現実味

「閃光のハサウェイ」で魅せるMS市街地戦の現実味
「閃光のハサウェイ」で魅せるMS市街地戦の現実味

サカダチです。

ガンダム最新作である「閃光のハサウェイ」が公開されました。
ガンダム好きとしてはみずにはいられないわけでして。
女房子供を置いてオトコひとり映画館にみにいっちゃいました!
(現在アマゾンプライムビデオで配信中)

僕的には「閃光のハサウェイ」で語れられている反体制やテロリズムなどを語れるほどの難しい言葉を持ち合わせていません…。
もちろんハサウェイとギギ、ケネスの人間模様もおもしろかった。
ただ、それらはちょっと置いといて…。

この「閃光のハサウェイ」は、いままでのガンダム作品とは良い意味で違ったモビルスーツの描写がカッコよくてシビれました!
ここではモビルスーツ好きの僕がモビルスーツを中心にただただ素直に感動したポイントを綴っていこうと思います!

今回の「閃光のハサウェイ」市街地戦の表現がとにかく細かくて居た堪れなかった。
ネタバレありの私的レビューを第3弾。

夜のダバオでの市街地戦。
空中戦で市街地を背にするメッサーは当然ミサイルなんて打ってこないだろうと。
でも連邦のグスタフ・カールは簡単に打っちゃうし。
もちろん外れたミサイルは市街地に着弾して爆発。
で、爆発の炎のひかりが先行し、遅れてくる爆音が随分と遠くで響くんだけど…。
これ僕なんかが知る昔の湾岸戦争とか紛争や内戦の空爆の中継で見聞きしたヤツに近いというかなんというか。
この描写がとにかく現実味を帯びていて頭の奥底にある嫌な感覚を思い出す。
それ以外の爆発もこんな感じでじつにいやらしい。

ペーネロペーと交戦するメッサーがビームライフルを落としてしまうが。
これが地上に落ちてきたときの重量感がまた凄まじいのなんのって恐怖の何者でもない。
自衛隊だの米軍だのの飛行機やヘリが不時着した日にゃあ、そりゃ大問題になるよな。

あとビーム兵器の効果音が異常に軽いが気になった。
まぁビームって光の束なんだし音するかって言われたらなんともいえないし。
本当はこんなものなんだろうなって妙に納得してしまった。
でも凄まじい威力でやっぱりとんでもない。
爆風、飛散する残骸、四方八方に飛び散るビームの小粒子でさらに二次被害を発生させる。
これも嫌な意味で現実っぽい。
逃げ惑う人たちはこれに巻き込まれてやられちゃうことのほうが多いんだよなぁってのがよくわかる。

メッサーのバーニアが軽く被弾しただけで噴射が止まっちゃうのも嫌な意味で現実的だ…。
結局のところロボットも精密機械なわけだし、簡単に壊れちゃうんだってね。
で、推力を失ったモビルスーツが重力加速度を和らるため片方のバーニアを蒸しながらながら落っこってきて。
建物も人も噴射の炎に焼かれ吹き飛ばされ、あげくにモビルスーツに押しつぶされてもうめちゃくちゃ…。

不時着したメッサーと追いかけてきたグスタフ・カールとの肉弾戦。
あっちに逃げてもこっちに逃げても1歩で追いつかてしまうアリ状態でどうやったって逃げられない。
あまりにもモビルスーツが暴力的で人間が無力すぎる…。
最後はビームサーベルで串刺しにされるメッサーから出る火花が花火のようで…。

ガンダムにはいままでにも市街地戦や民間人が巻き込まれるシーンがあったけどここまでリアルなのはなかった気が。
モビルスーツ戦の迫力ってこんなにすごいものなのか。
それよる犠牲もまたこんなにすごいものなのか。
「閃光のハサウェイ」ダバオの市街地戦は今までにない現実味にあふれた描写がとても目に焼き付きました。
そしていろんな意味で考えさせられることが多いように思いました。

閃光のハサウェイ

第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。地球連邦政府は腐敗し地球の汚染を加速させ非人道的な政策をも行っていた。ハサウェイ・ノアはアムロとシャアの理念と理想、意志を宿し反地球連邦政府運動マフティーのリーダーとして戦いを挑んでいく。

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兆しのサカダチ

今回の兆し

巻き込まれる側には正義も悪もないのだな。