敵メカ「ジオン軍モビルスーツ」のデザインを読み解いて!
サカダチです。
前回は主役メカのガンダムデザインについていろいろ綴りました。
今回は敵メカでもある「ジオン軍モビルスーツ」についていろいろ考えていきたいと思います。
大河原さんは敵メカの方が気楽で、だからこそカッコいいデザインをと考えられていたみたいです。
ガンダムではその結果が、ある意味「大成功」に繋がりますよね!
今回は敵メカ「ジオン軍モビルスーツ」のデザインの話を少し。
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やられ役だからこそ「カッコいい」デザインを!
アニメの世界では基本的に敵メカはすぐにやられる「どうでもいい存在」らしいです。
「スポンサー」も敵メカは絶対に商品化しないのでジオン軍のモビルスーツデザインは富野由悠季さんと大河原さんで好き勝手に決めていったらしいです。
ただ大河原さん曰く、だからこそ「カッコイイ」ものを作ってやろうと野心を燃やしていたとも。
富野さんからの要望はシンプルなデザインで「モノアイ」を採用すること。
結果論かもしれないけどモノアイはほんとインパクトのあるイカすデザインですよね!
「モノアイといえばジオン!」
これは今後絶対に崩せない不動のデザインです。
「MS-06ザクⅡ」は大河原さんのデザインの最たるもの。
ザクの動力パイプ剥き出しなデザインは現実的にはおかしいデザインだれど、「リアル感」を出すためにわざと見せたのこと。
おかしいけどリアルを。でもそのリアルがおかしいわけで…。
あべこべだと思ってしまうけど「カッコいいだからそれはとても凄いことです!
ガンダム以上に有機的なデザインを取り入れているザクⅡから始まるジオン軍モビルスーツはどれも魅力的でカッコいい。
大河原さんはメカニックデザインには「強いキャラクター性」と「魅力的な造形美」がないとダメと言われています。
まさにこの2つの思想の傑作がザクⅡでありジオン軍モビルスーツなんですね。
やられ役なのに末長く愛される理由
さらにガンダムいいところは、敵メカはなのに「単なるやられメカ」ではなく「兵器」としてもメカなので最後まで登場することですよね。
ずっとやられ役でもみんなしっかりア・バオア・クーまで元気に活躍している。
ザクⅡにはRB-79ボールを「サッカーボールキック」でやっつける見せ場もあるし、ツノ付きの指揮官機の情けないシーンなんかもあったり、みんないい味出してる!
敵メカ、やられメカなのにこんなに魅力的だなんてまさにデザインのチカラだよなぁとしみじみ感じてしまいます。
でも大河原さんやガンダムスタッフの皆さんも実際にこんなに売れるとも思っていなかったみたいで、シャアザクなんかもツノつけて色変えておけばいいかな的な感覚だったらしいです。
それはそれで今となっては良かったんですよね。
数に限りがある主役メカと違い、次から次へと生み出される敵メカ。
常にアップデートされていくワクワク感がたまらない、でもやられる!
「ザク」という最高のベースデザインを元に、ジオン系モビルスーツはこれからも私たちを魅了してくれるはず。
いつまでもいつまでも我々を楽しませくれ!
今回の兆し
あぁ、ジオン系モノアイの魔力!